A学園様より高架水槽の水が上手く汲み上がっていないようなので調べて欲しいとの要望で調査した結果、水の送りに対して半分くらいしか汲み上がっていないのがわかりました。ポンプの水圧等を調べたところ配管から水漏れしているのではないかと疑われるような数値が出ていました。既設配管を調べたところ、配管経路のわかる図面がなく、地中に埋め込まれているため配管の漏れている箇所が特定することがでませんでした。このまま使い続けると地盤の陥没が発生する可能性があるので早急に対策をする必要があることを説明しました。
配管設置について既設配管と同様なルートを通る施工では高額になってしまうので、メンテナンスもしやすい外配管で行うことを提案し了承を受けました。
配管工事は、生徒さんたちがいないゴールデンウィークと土日を中心に行いました。
また、外配管のため配管のラッキングをしっかりと行いました。(ラッキングとは 配管に保温材を巻き、その上から加工しステンレスまたは鉄板で巻きます。ラッキングをすることで冬場の凍結等を防ぐことができます。また、配管等の劣化を抑えることもできます。)
最後に水圧検査を行い、高架水槽には送り出した水の量だけ汲み上がったことを確認して完了です。
20年以上前の配管は鉄管製が多く、鉄管製の配管は錆に弱く経年とともに穴があきやすくなります。また、配管は地中に埋められたり壁の内部を走ったりしているため配管の劣化を確認することが難しく、水の出が悪くなったり、漏水して初めてわかるケースが多いので、20年以上経った配管については1度点検してみるのをお勧めいたします。